電気用語集
電気設計や電気配線などを行なう上で知っておいたほうが良い用語をまとめました。
是非参考にしてみてください。
その他、こんな用語を詳しく知りたい、等がありましたら気軽にお問い合わせください。
順次更新しますので、宜しくお願いします。
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2015年2月9日更新
アクチュエータ | 電気エネルギーを機械エネルギーに変換させる出力機器のこと。 電気エネルギーを回転エネルギーに変換する電動機や、空気や油の圧力を直線運動に変換させるシリンダーなどが該当する。 |
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アクティブフィルタ | 抵抗・コンデンサ・コイルなどの構成に、OPアンプやトランジスタなどの能動素子を組み合わせることによって作製されたフィルタのこと。 増幅素子飽和しないレベルの範囲だけ、フィルタとして動作するので、低い周波数での用途では優位となる。 |
アップロード | 一般的には、サーバーなどのホストコンピュータにデータを送信する事を言うが、PLCに関しては、周辺機器や、計算機を使ってプログラムをPLCから読み出す事をいう。 ダウンロードの逆。 |
圧電素子 | 圧電体に加えられた力を電圧に変換する、あるいは電圧を力に変換する、圧電効果を利用した受動素子の一つ。 水晶発振子も圧電素子の一種ですが、別扱いにされることが多く、水晶より安価な材質を使ったものを指して圧電素子と呼ぶことが多い。 アクチュエータ、センサとしての利用の他、アナログ電子回路における発振回路やフィルタ回路にも用いられている。 |
アドオン | PLCに関して狭義で、周辺機器をCPUユニットに接続する場合、ケーブルを介することなく、コネクタで直付けして接続する接続形態を示す。 |
アドレス | メモリの番地。メモリはアドレスを持っており、そのアドレスを指定しデータの書き込み、読み出しを行なう。 |
アナログ | 連続して変化する量。例えば、時間・温度・圧力・電圧・電流・流量など、数字では扱いにくい値をいう。 アナログ値はPLCでは扱えないので、デジタル値に変換して演算する。これをA/D変換という。 |
アナログ速度指令 | 外部からのアナログ電圧でサーボモータの回転速度、方向を高精度で滑らかに制御する指令のこと。 |
アナンシェータ | 異常・故障検出用のプログラムに使用すると便利なPLC内部リレーのこと。 |
アブソリュートエンコーダ | モータ1回転内の角度データを外部に出力出来るようにした検出器で、360度を8192~262144ビットで取り出せるものが一般的である。 インクリメンタルエンコーダは停電した場合、軸の位置が不明になる欠点があるが、アブソリュートエンコーダは停電しても軸の位置が失われない。 |
アブソリュート方式 | 位置決めのアドレスの表し方の1つ。 |
誤り制御方式 | 伝送中にノイズなどによって誤りが発生したときの対策を考慮して送信し、受信側でチェックする方式。 |
安定化電源 | 直流の定電圧電源装置。 交流電源を供給すると一定電圧の直流を出す事ができる。 |
アノード | 導線から電流が流れ込む電極のことをいう。 導線へ電子が流れ出す電極とも言い換えられ、電池や電解槽においてはその電子は電極での酸化反応によって供給されている。 電池においては負極とも呼ばれ、真空管などの回路素子や電解槽においては陽極とも呼ばれる。 |
アーク電流 | アーク放電の陽光柱を構成している電子の流れの事をいう。陽光注とは、電子の密度が極めて高い電子の流れの事を意味する。 |
アーマロッド | 懸垂クランプ内の電線に巻き付けて、電線振動による応力の軽減やアークによる電線損傷の防止のために用いられる各架空送電線路の付属品のこと。 |
アーク地絡 | 空気がイオン化して大地に電流が流れる状態のことをいう。 中性点非接地方式では、送電線路の電圧が低くなおかつ、こう長が短い場合においては、たとえ1線地絡故障が発生してもアーク地絡が継続しない為、そのまま送電が可能。 |
一次電圧制御方式 | 三相誘導電動機の一次端子電圧の値を変えて電動機の速度を制御する方式の事をいう。 サイリスタの制御角を変化させることによって、電動機の一次端子に加わる電圧を変えて、電動機の速度制御を行う方式などがある。 |
位置決め | ある点から決められた次の点まで移動すること。 位置決め指令を出す位置決めユニットと動力としてサーボモータ、ステッピングモータを使用する。 |
位置決め完了信号 | 位置決めドウェルタイムが終了したときに発生する信号。 この信号で位置決め後に必要な作業(電磁弁の動作など)をスタートするのが目的となる。 |
位置決めパラメータ | 位置決め制御を行なうための基本となるデータで、制御単位・1パルスあたりの移動量・速度制限値・加減速時間・位置決め方式などがある。 パラメータは初期値が存在するため、制御条件で変更する必要がある。 |
位置制御 | 定寸送り、位置決め、数値制御など位置や寸法を主にした制御で、常にフィードパルスで制御している。 |
位置制御ゲイン | 位置決めにおいて偏差カウンタの溜まりパルスに対する指令パルス周波数の比のこと。 停止制度を向上させるときはゲインを上げるが、上げすぎるとオーバーシュート(行き過ぎ)となり不安定になる。 逆に下げすぎると停止は滑らかになるが、停止誤差が大きくなる。 |
インクリメント方式 | 現在の停止位置アドレスから、指定された移動量分の位置決め制御を行なう方式。 定寸送りなどに使用される。 これに対してアブソリュート方式がある。 |
インタプリタ | 原始プログラムを1命令ずつ解釈して実行するプログラムのこと。 インタプリタで書かれたプログラムは未完成でも動作させることができますが、コンパイラで書かれたプログラムに比べて実行速度は遅くなる。 |
インターロック | 進行中の動作が終了するまで、次の動作に移れないようにブロックする条件のこと。 装置の破損、暴走を回避するために使用する。 |
インデックステーブ | 回転物を回して、一定角度ずつ回転させる割り出し板のこと。 |
インポジション信号 | 溜まりパルス数がインポジション範囲の設定値以下になったとき、サーボアンプは位置決め動作が完了したと判断し出力する信号のこと。 |
インパルス電圧 | がいしの雷に対する耐圧などを試験するための電圧の事をいう。 このインパルス電圧の波形は1×40μsになる。 これは、1μsで波高値に達して、40μsで波高値の半分に電圧が下降するものを意味している。 |
ウォッチドグタイマ | PLCの演算時間の異常を検出するためのタイマ。 プログラムの1スキャンの時間を監視し、予定時間内に完了しないときに警報を出す。 |
エミュレータ | 別の機器上で動作するソフトウェアを移植することなく、ある機器上で同等の動作をさせるためのハードウェアあるいはソフトウェアをさす。 |
エンコーダ | 入力されたデータをON、OFFに二進化する装置。例として、パルスジェネレータなど。 |
円弧補間 | 位置決めにおいて横方向送りと縦方向送りの2台のモータを同時に運転して位置決めするとき、円弧を描くようにCPUが演算して自動運転すること。 |
オートチューニング | 機械の特性をリアルタイムに推定し、その値に応じた最適なゲインを自動的に設定する機能のこと。 |
オープンコレクタ | トランジスタのコレクタが出力端子となっているもので、トランジスタが接点の役目をしている直流専用の無接点出力のこと。 ケーブル1本で信号を伝達できるが、ノイズに弱く長距離配線には適さない。 |
オフディレータイマ | コイルをOFFしてから接点が開放するまでに時間遅れが生じるタイマのこと。 ONしたときは直ちに接点が動作し、OFFすると限時動作を行なう。 |
オフ電圧 | リレーのコイルの電圧を徐々に下げたとき、ONしている接点がOFFする電圧のこと。 |
オンディレータイマ | コイルをONしてから接点が動作するまでに時間遅れが生じるタイマのこと。 OFFしたときは直ちに接点が復帰する。 |
オン電圧 | コイルに加える電圧を徐々に上げたとき、接点が動作する電圧のこと。 |
回生抵抗器 | 回生ブレーキに使用する抵抗器のこと。 回生エネルギーを熱として消費する。 |
回生負荷率 | 許容回生電力に対する回生電力の割合のこと。 |
回生ブレーキ | 通常、モータで機械を動かすときはアンプからモータに電力を供給するが、これに対しモータ減速時や下降荷を駆動する場合のように機械の速度を減速させるときは、モータと機械の持っている回転エネルギーをアンプ側に逃がすことによって、制動力を得る。これを回生エネルギーという。 許容回生電力とは、回生ブレーキ動作によって消費出来る最大エネルギーの事を示す。 大きな回生エネルギーを消費させる場合は、サーボアンプの外に抵抗回路を設けて消費させる。 |
解列 | データリンクにおいて、ローカル局またはリモートI/O局が異常になったときデータリンクから抜ける事。 異常を修復して元の運転に戻す際、自動復列に設定してあれば自動的にリンクに組み込まれる。 |
カウント式原点復帰 | 原点復帰動作中に近点ドグONで減速を開始し、クリープ速度で「近点ドグON後の設定移動量」分移動した後、最初の零点信号位置を原点アドレスとする方式のこと。 |
加速時間 | PLC位置決めユニットにおいて、停止状態から全速に達するまでの時間のこと。 パラメータの加速時間は速度制限値に達するまでの時間を指すので、設定速度が低ければ加速時間は短くなる。 |
慣性モーメント | 物体がその時の状態を維持しようとする大きさを示す物理量。 慣性モーメントの値が大きいほど、加減速時に大きなエネルギーが必要となる。サーボモータを選定する際には、負荷の慣性モーメントがサーボモータの慣性モーメントの推奨倍以下にすること。 |
カソード | 導線へ電流が流れ出る電極のことを意味する。 導線から電子が流れ込む電極とも言い換えられ、電池や電解槽においてはその電子によって電極上で還元反応が起きている。 また、電池においては正極とも呼ばれ、真空管などの回路素子や電解槽においては陰極とも呼ばれている。 |
過渡安定度 | 電力系統がある条件下において安定に送電しているときに、短絡事故、地絡事故などの急激な擾乱が生じた場合においても、発電機が脱落や系統分離を起こすことなく、再び安定な運用状態を回復する度合いのことをいう。 |
キャビテーション | 高速で流れる液体(水など)の中の圧力の低い部分が気化して、非常に短い時間に蒸気のポケットが生まれ、また非常に短時間でつぶれて消滅する現象のこと。 |
キャリーフラグ | 特定の条件のときにONするリレーのこと。 |
近点ドグ | 原点復帰において原点の前に置くスイッチのこと。 |
空気遮断器 | 圧縮空気を消弧媒質として使用した遮断器のことで、遮断時に接点間に発生したアークに圧縮空気を吹き付けて、アークを吹き飛ばし消弧させる。 |
過電圧継電器 | 予定値を超える電圧が回路に加わった場合に動作する継電器のことで、発電機の故障等による過電圧から機器を保護する目的で用いられる。 |
空気予熱器 | ボイラの構成装置の一つで、節炭器から出た燃焼ガスの熱を回収して空気を予熱し、この空気を炉に送り燃料の燃焼を助けたり、煙突からの排ガスの温度を低くしてボイラの効率を高めるための装置のこと。 |
クランプダイオード | 電圧を一定のレベル、あるいは一定方向にクランプするために設けるダイオードのこと。 |
ゲートウェイ機能 | 互いに異なるネットワーク同士を接続しようとすると信号方式や機能が違うため、プロトコル変換が必要んいなる。この異なるネットワーク間の橋渡しを行い、相互に通信を可能にするための機能のこと。 |
ゲイン | 2個の値が比例関係にあるとき、その比を変えること。 サーボでは、指令に対してどれだけ追従させるかを示す数値のこと。ゲインを上げると応答性は上がるが、発振しやすくなる。 |
結合ノイズ | 1つのアースを多数の機器で共用したときなどに受けるノイズのこと。 |
減速比 | 位置決め装置などで歯車を使って減速したときの比率のこと。 |
原点復帰方法 | 位置決めにおいて原点復帰は機械の構造、停止制度などによって次の3方法がある。 1.パルスジェネレータの零点信号による方法。 2.ストッパにより停止し、ドウェルタイマでモータを停止する方法。 3.ストッパにより停止し、モータトルクを検出して停止する方法。 |
コンパイラ | 高水準言語で書かれた原始プログラムを機械語のプログラムに翻訳して、ロードモジュールを作るプログラムのこと。この翻訳作業のことはコンパイルという。 コンパイラで書かれたプログラムはコンパイルしてロードモジュールを作成しないと実行できない。 インタプリタで書かれたプログラムより実行速度は速くなる。コンパイラには、C、C++、Javaなどがある。 |
コモンモードノイズ | 信号線と大地または盤との間に生じるノイズのこと。 |
過電流継電器 | 電線や電気機器への過負荷や短絡を防ぐ目的で使われる継電器のことをいう。 回路図などではOCR (Over Current Relay)と表記される。 過電流継電器は誘導円盤形と静止形の2種類に大別される。 誘導円盤形は、移動磁界を作る鉄心と円板に生ずる渦電流との相互作用により動作する原理となっており、静止形は物理的な構造による遮断ではなく、電子回路の制御による遮断を行う継電器となっている。 |
抵抗接地方式 | 抵抗を通じて中性点を接地する方式のことで、抵抗値により直接接地と非接地との間の性質を持つ。 特徴として、 1.地絡事故時、抵抗値に応じた健全相の対地電圧上昇が起こる。 2.抵抗値を大きくすれば、事故時の通信線路への誘導障害を小さくできる。 3.Y結線の変圧器を使用した、66kV以上154kV以下の特別高圧送電線路で用いられる。 等があげられ、抵抗値は保護継電器の確実な動作と、他の送電系統への影響との兼ね合いで定めます。 |
磁気遮断器 | 電磁力を利用して,アークを消弧させる遮断器のこと。 遮断時に接触子間に発生したアークに、自己電流によって生じる磁束を作用させることにより、アークをアークシュートの狭い溝に導いて引き延ばし、冷却して消弧させている。 |
スターデルタ始動法 | 電動機の始動電流を抑えるために、始動時に一次巻線の結線をスター結線として、始動完了後に通常のデルタ結線に切り替える方式のこと。 デルタ結線に比べて始動電流が1/3に低減することができますが、始動トルクも1/3になるため、主に数kw以下の小型機で採用されている。 |
サージ | 異常電圧のこと。サージによって半導体素子が破壊されたり寿命が短くなる。また、ノイズの原因にもなるため、サージキラーで抑制する。 |
サージキラー | サージの抑制を目的として使用される素子のこと。 |
サーボアンプ | PLCなどの上位装置からの指令通りにサーボモータを回転させるための制御装置のこと。 |
サーボモータ | 応答性が高く、高速、高精度かつ頻繁な始動・停止が可能。位置を検出するエンコーダーが付属されており、フィードバック制御を行なう事が多い。 |
差動方式 | 一つの信号を出力する場合、信号と極性の反転した信号を同時に対で出力する方式のこと。 高い周波数の伝送が可能、ノイズに強い、などの特長によりパルス列の入出力など高速な信号の伝送に使用される。 |
サイクロコンバータ | サイリスタを組み合わせて、ある周波数の交流を直接的に他の低い周波数に変換させることのできる周波数変換装置のこと。 サイクロコンバータはインバータと比べて以下のような特徴を有している。 ・直流を介さないので変換効率が高い ・転流装置が不要 ・電源波形の一部を組み合わせて出力しているので、出力波形が悪い ・多相結線となるため各相の利用率が悪い |
ステップ運転 | PLCの演算処理は高速で行なわれるが、プログラムの実行状態と各デバイスの内容を確認しながら実行できる機能のこと。 |
ストロークリミット | 位置決め運転の出来る範囲あるいは、これ以上外へ動かすと機械が破損する範囲。 |
整流装置(コンバータ) | 交流を直流に変換する装置のことで、交流を直流に変換することを順変換という。 一般には、ダイオードやサイリスタを用いた整流回路のことを指します。 整流回路には、単相式及び三相式があり、大電力の交直変換には三相式が用いられている。 |
静電誘導ノイズ | 2本の電線の間には静電容量があるので、一方に電圧を加えると他の電線に電圧を発生させる。 これを防ぐには、電線をできるだけ離すか、電線をシールドするとよい。 |
セレン整流器 | セレン整流器とは、セレンの半導体としての性質を利用した整流器のことをいう。 |
絶対位置検出システム | 位置決めにおいて、機器の立ち上げ時に一度原点セットをしておくと、電源をOFFしても機械位置を記憶していて現在位置を保持するシステム。 機械ズレが発生しても補正されるため、電源再投入後の原点復帰の必要がない。 |
ゼロクロススイッチング | 交流開閉用のサイリスタにおいて正弦波電流の0点附近で導通、不導通させること。 目的は突入電流を制御することにある。 |
零点信号 | エンコーダーの軸1回転につき1個発生するパルスのこと。 |
消弧リアクトル接地方式 | 一線地絡電流を0とするため、電線路の対地静電容量と共振するようなリアクタンスの鉄心入りの消弧リアクトルを通じて、中性点を接地する方式のこと。 特徴として、 1.異常電圧の発生の可能性がある。 2.雷サージなどの一時的な地絡事故の場合、早期に自己消弧し、無停電継続運転が可能となる場合が多い。 3.地絡事故時の電線路の電線や碍子などの支持物の損傷を少なくできる。 4.事故時の通信線路への誘導障害が小さい。 5.運用が複雑となる。 6.設備費が高い。 7.雷による被害の多い地域の、Y結線の変圧器を使用した、特別高圧送電線路で用いられる。 等があげられます。 |
静電誘導 | 架空送電線に接近する通信線等の金属体に電圧が誘導される現象のこと。 これは架空送電線と通信線間、通信線と大地間にそれぞれ静電誘導があるために生じる。 静電誘導の防止対策として、 ・ケーブルに、シールドケーブルを使用する。 ・送電線の地上高を高くし、地表面付近の電界強度を低減する。 ・2回線垂直配列送電線では、両回線の相配置を逆相順にして電界を低くする。 ・送電線下に遮へい線や遮へい柵を設ける。 以上のような事項があげられます。 |
全電圧始動法 | 始動装置を使用しないで、電動機を直接電源に接続して始動する方法のこと。 一般には数kw以下の小出力の電動機に用いられる。 また、数百kw以上の大出力でも、電源に悪い影響を与えない場合においては、採用される事がある。 |
ソースタイプ | トランジスタを使ったDC用の入出力形式。 ソース入力は、入力がONしたときに入力ユニットへ電流が流れ込む。 プラス側がコモン線であるため入力端子が事故でアースしてもONにならない。電圧入力ともいわれヨーロッパに多い。 ソース入力は、ソース出力あるいは高信頼性の接点を接続する。 |
測温抵抗体 | 電気的な温度センサのこと。 白金を使用してその抵抗値が温度によって変化する事を利用して、抵抗値を温度に換算する。 測定温度により各種類が存在する。 |
ソリッドステート | 半導体で構成された装置をいい、機械的な消耗部分がない。 |
ソレノイド | 機械で押したり引いたりの動作を行なう時の油圧弁、空圧弁をON、OFFする器具などに使用される。 油・空圧の、切換バルブと一体にしたものをソレノイドバルブ(電磁弁)という。 |
ダイナミックブレーキ | 停電時や非常停止などの保護回路が動作した時、サーボモータの端子間を抵抗器を介して短絡し、回転エネルギーを熱消費させて速やかに停止させるブレーキ機能のこと。 |
タクトタイム | 製造ラインへの資材を投入してから、製品が完成するまでの時間をいう。 単に製造工程においてある決まった作業を行なうのに要する時間を指すこともある。 |
脱調 | ステッピングモータはパルス数(周波数)に比例して回転するが、モータにかかる負荷が大き過ぎると、それに負けて回転がずれてしまう。これを脱調という。 |
立ち上がり時間 | 信号がONになって完全に安定するまでの時間のこと。 |
溜りパルス | 機械には慣性があるため、位置決めユニットの速度指令をそのまま出すと機械が遅れて追従できない。そこでサーボモータの場合は、速度指令のパルスを偏差カウンタに溜めておいて遅らせる方法をとる。この溜められたパルスの事をいう。停止するときには、偏差カウンタが全部吐き出して0になる。 正確には、フィードパルスとフィードバックパルスの差が溜りパルス。 |
直接補間 | 位置決めにおいて横方向送りと縦方向送りの2台のモータを同時に運転して位置決めするとき、直線上を進むようにCPUが演算して自動運転すること。 |
直接接地方式 | 中性点を直接接地する方式のことで、以下のような特徴がある。 1.異常電圧の発生の可能性が小さい。 2.地絡事故時、健全相の対地電圧の上昇がほとんどなく、絶縁の低減が可能である。 3.事故時の通信線路への誘導障害が大きいので対策が必要である。 4.地絡電流が大きいので、保護継電器の動作が確実である。 5.他の送電系統への影響を小さくするため、高速遮断や高速再閉路が要求される。 6.Y結線の変圧器を使用した、187kV以上の超高圧送電線路で用いられる。 |
中性点接地方式 | 電線路や電力機器の保安や絶縁の軽減などのために行われる、変圧器の中性点の接地の方式のこと。 中性点接地方式の目的として 1.雷撃によるアーク地絡などによる、電線路の異常電圧の発生を防止する。 2.地絡事故時の健全相の電圧上昇を抑制し、電線路・電力機器の絶縁を軽減する。 3.地絡事故時に中性点を通じて電流を流し、保護継電器が確実に動作する電流・電圧を確保し、事故区間を早期に開放する。 などがあげられます。 |
ツイストケーブル | シールドされていない2本の絶縁電線をより合わせたもの。 |
ツイストペア線 | 2本の絶縁電線をより合わせた電線のこと。電流の往復をこの2本に流すことにより、主に電磁誘導ノイズ防止ができるので使用する。 |
ティーチング | 所要の作業に必要な情報を、人が機械に記憶させることを指す。 主に動作位置を教えるティーチングと、動作シーケンスを教えるプログラミングとがある。 |
定電圧装置 | 交流あるいは直流の電圧を一定にする装置のこと。 PLCの場合の交流は、定電圧とともに波形歪が小さいものが望ましい。 直流については、安定化電源装置を使用し、リップル率が小さいものが良い。 |
ディレーティング | 部品の定格電圧あるいは電流の余裕をとって使用すること。 とくに突入電流の大きい誘導負荷、あるいは高温状態で使用するときなど。 |
デコード | エンコードの逆操作のこと。 |
デバッグ | プログラムの誤りを修正し正しいプログラムにすること。 |
電気角 | 交流1サイクルを360°とする架空の角度のこと。 |
電源設備容量 | サーボやインバータを使用した機器に必要な電源の容量のこと。大きな負荷がかかっても電源電圧が低下しないだけの容量が必要になる。 |
分路リアクトル | 電力用コンデンサの逆の機能を持つ調相装置のことで、進相無効電力を消費する装置のこと。 近年の電力系統は、長距離送電やケーブル採用などにより対地容量が増加し、深夜などの軽負荷の時に、フェランチ効果によって系統電圧が上昇する傾向がある。 このフェランチ効果を防止するのを目的に、深夜などの軽負荷時に分路リアクトルを系統に挿入し、電圧上昇を抑制している。 分路リアクトルの特徴として、 ・構造が簡単で保守が容易 ・価格が安価 ・構造上、鉄心からの騒音が大きい ・段階的な無効電力の調整しかできない 以上のような事項があげられます。 |
保護協調 | 受電設備の回路に何らかの事故が発生した場合に、事故回路の遮断器やヒューズが動作して事故回路を電源側より切り離し、他の健全な回路には給電を継続できるように保護器具の動作特性曲線の整定をすることをいう。 過負荷及び短絡に対して行う保護協調を過電流保護協調と呼び、地絡に対して行う保護協調のことを地絡保護協調という。 |
パワーエレクトロニクス | 電力用半導体素子を用いた電力変換および制御の技術を扱う工学のこと。 パワー(電気・電力機器)と、エレクトロニクス(電子・半導体)と、それらの繋ぐコントロール(制御)の技術の上にたつ学際的な分野で、代表的なものとして、直流を交流に変換するインバータや交流から直流、もしくは、直流から電圧値の違う直流に変換するコンバータなどがある。 |
リアクトル始動法 | 電源と電動機の間にリアクトルを直列に接続して始動し、速度が一定になった後、リアクトルを短絡して全電圧を印加して運転する方式のこと。 |
理想電流源 | 電気回路の電源で、回路に無条件で電流を供給することが出来る電流電源のことをいう。 あわせて、理論上の電流源と見なされる。 つまり、電圧に関係なく電流が取り出せる電流電源のことを意味する。 |